CINDERELLA GIRLS fes. Once Upon a St@rs

live,xRimas_cg

2025年11月29日~30日、幕張メッセ 国際展示場ホール11にて、CINDERELLA GIRLS fes. Once Upon a St@rs STARLIGHT ALLIANCEというイベントが開催されました。アイドルマスターシリーズが「PROJECT IM@S 3.0 VISION」というテーマでxR展開を実施するシンデレラガールズ版、Once Upon a St@rsというxRライブ企画と連携したイベントです。

こちらは「おおはらベーカリー」という名目でこのイベントに出店していたキッチンカーのパンです。コラボものということでそこそこのお値段ではありましたが、噂通り美味しかったので満足度高いです。ここのキッチンカーだけ圧倒的な人気で90分程並びましたけど。

このエントリーでは、xRライブの感想というか、私の思いを書いておきたいな、という趣旨のエントリーとなります。最初に書いておくと、私はxR展開にあまり肯定的ではないスタンスです。楽しんでいる方に水を差すようなことも書いちゃってますので、そこはすみません。

私はこの催しに対して「ライブ」という言葉を使わなければ変な先入観なく楽しめたのに、と感じています。ショウとして魅力的に感じる瞬間はたくさんありましたが、あくまで作りこまれた映像作品ではないかと(フロアの映像を使った演出をしており、これが臨場感に繋がっていたので若干ここの評価は悩むのですが)。「ライブ」という言葉を使う理由はよくわかるのですが。3.0 VISIONとしてアイドルマスターという世界における「ライブ体験」をxRという技術を使って創りたい、というのがこの企画の目標と感じましたので。個人的好みから言うと、フロアの映像を合成して臨場感を出すよりも、完成された3D世界を楽しみたかった、という気持ちがあるのですが、そこはもう運営の思いとのズレでしょうね。

SNSでは、たくさん聴いてきた録音音源はライブ感が薄れるので新録してほしかったという意見をいくつか見ました。1年前に開催されたアイマスEXPOの時は私も同じ感想だったのですが、私が企画側の人間だったらと考えると、やはりxRライブ向けに新録はしないだろうな、なんて思うんですよね。このアイドルがこの曲を歌ったらこうなる、という理想をスタジオで作りこんだ音源があるのに、わざわざ違うものを使うか?って(でもやっぱり私も含めそう感じる理由も実に明白で、そのあたりいかにフロアをシラけさせないかは、今後の課題として取り組んでもらえると嬉しい、とも思います)。

その中でやはり、新録音による演目(新曲および録音音源が世に出ていないキャラクターによる歌唱)は楽しかった。私にとってはシンデレラガールズというコンテンツの中核は楽曲なんですよね。勿論190人の個性的なキャラクターたちは大好きで、彼女たちの物語もいつも楽しませてもらっていますが、そういったキャラクターが演じる素敵な楽曲がやっぱりいちばん観たい、聴きたい(なのでまだ91通りの可能性があることへの期待も少なからずあります)。新曲はシンデレラガールズらしい魅力的な曲ばかりでしたし(特に「恒久のユニバース」は本当に大好きで、はやくスタジオ音源が欲しいです)、新録音による歌唱も実に「らしい」もので大いに楽しませていただきました。ガールズインザフロンティア、躍るFLAGSHIP、リトルリドルの3曲が特に嬉しかったです。

会場でのサウンドメイキングも、既発音源を使ってもいかに臨場感を出すか、というところを狙って作りこまれていたように感じました。EDM特化とも思えるリズムが強調された音作りは、フロアを暖めるためにああだったんじゃないかなんて思うんですよね。といいつつ好みはあれど、ライブじゃないからこそ作りこめる音質の良さを感じました。

アイマスEXPOではスタマスの3Dモデルがベースのモデルのように見えましたが、今回デレステの延長線上のような3Dモデルだったのも興味深いと思っております。デレステでなじみのある3D衣装だったことも、個人的にはかなり嬉しかった。今後もこれまでの積み重ねの上に成り立つ展開を期待できるなと。10周年記念アニメーションでなんでもありの風呂敷を広げたので、この世界がパラレルであっても構わないです。それでもデレステの続きがあるところは素直に嬉しい。

半面。キャストライブにおいて、音楽スタッフや演出スタッフがきっちりいろいろな説明をしてきてくれたことは、xRライブにおいては足枷になりますね。3.0 VISIONの世界において我々はファンと理解しています。だから観せる側はただショウとして演目だけを突き付けて、それを楽しんでほしいというスタンスなのではないかと思っているのですが、どうしてもデレステ10周年記念ライブを思い出してしまいます。千秋楽DAY1のマイクトラブル。正直私なんかはああいうハプニングがあるからこそライブは現地で観るに限ると思っている類の人間なのですが、あれは恐らく3.0 VISIONの世界では許されないものではないかと。

私は、デレステの後続アプリを開発したとてもう開発コストを回収できないだろうな、と考えている人間です。それでも、彼女たちの物語の続きが紡がれるプラットフォームは欲しい。そういう意味で、欲しいものとはちょっと違うところもあるけれど、確実に欲しいものも提供してもらえるxR展開、これからも応援していくんだろうな、って思っています。良い方向(できれば私の好みの方向)に進化してくれると嬉しいな、と期待を抱きつつ。

って感じで考えも整理できたのでアンケートも書こうかなって思っています。私は、たぶんこれからもアイドルマスターシンデレラガールズが大好きです。

Posted by die