Battle Beast The Far East & Down Under Tour 2026 @ Shibuya WWWX 2026/03/06
Noora Louhimoの歌が聴きたい。ここ数年ことあるごとにXでポストしていました。だからBattle Beastの来日が発表されたときは本当に喜びましたし、発売開始すぐにチケットも買いました。その後すぐにノーラの脱退が発表された時は本当にショックでしたし、ノーラ以外の歌でなんて聴きたくないという思いが強く、今回のライブには行かないつもりでした。
そして先月末、アメリカとイスラエルのイラン攻撃を発端に空域閉鎖となり、フィンランドのバンドであるBattle Beastのメンバーはドーハ経由での来日を予定していたため、来日が危ぶまれる状況に。しかし彼らは別ルート(3グループに分かれてのフライトで、複数のトランジットとなる長時間移動となったようです)で日本にやってくるとのこと(一部メンバーは日本に着いたのはライブ当日の朝だったそうです……)。戦争が始まれば音楽も聴けなくなる……という空気を感じていたこともあり、そこまでして来てくれるバンドなら観に行くべきではないかと。

というわけで、Battle Beastの来日公演に参加してきましたので、感想など書かせていただきます。
まずはオープニングアクトの日本のRakshasaから。和風メタルと言われるとどうしてもあの妖怪メタルバンドを連想してしまうんですが、Voが女性オンリー(バックコーラスはあるけど)で、かのバンドのVoのような強烈なビブラートもないので(あれはあれで個性だと思います……あのバンド私も好きな曲いろいろありますし)聴きやすい。和装の女性がメタルをバックに歌うのは絵的にも格好良くて、歌メロを大事にしているであろう楽曲は初見でも楽しめました。ギターの音が小さく感じたのと、ドラムの音が不明瞭だったので、そこは少し残念(でも歌は聴きやすくてそこはgoodでした)。この日は3バンドがステージに立つためステージ上には3つのドラムセットがある状態で、やっぱりメインアクトに比べるとセッティングとかいろいろ苦労があると思います。
続くサポートアクトはイタリアのSecret Rule。こちらも歌を前面に押し出したメロディアスなメタルで(個人的には同郷のLacuna Coilに少し似ているというか、よりポップにしたサウンドに感じました)こちらもVoが魅力的で、ノリやすい楽曲は楽しかった。やっぱりギターとドラムの音が聴き取りづらかったのが惜しかった。特にギター、バッキングが丁寧で多分私の好きなタイプのギタリストなので、もっとしっかり聴きたかったなと。どちらのバンドも歌を聴かせたいバンドであろうことを考えると、あえてのあのサウンドメイクなのかもしれませんが。感じたことを正直に書かせていただきましたが、とはいえタイプの違う2つのバンド、どちらも魅力的で、会場をしっかり暖めてくれましたね。
そしてメインアクトのBattle Beast。ノーラがいないことへの不安は大きかったです。そんな中1曲目のStraight To The Heartが始まったわけですが、初めて聴いたBattle Beastというバンド、音のバランスがものすごく良い。2本のギター、ベース、キーボード、ドラムの音がしっかり聴こえてくる。PAの技術もあるとは思うのですが、あの音は高い楽器演奏スキルが無ければ出せないと思います(難しいフレーズが弾けるというのは凄いことですが、もっとシンプルに楽器の音を美しく響かせる技術こそ一番大事だと思います)。そしてMarina La Torracaの歌。これが素晴らしかった。ノーラと声質は近いんですが、歌唱方法は違っていて(短期間で自分の歌にした、とも言えると思います)ノーラよりもクリーンな感触、声のレンジがとても広くて、高い声から低い声まで安定していて、立ち居振る舞いも格好良い。ノーラとは違うけれど、Battle Beastの楽曲を歌うのにとても良いVoだなと感じました。

ノーラのBattle Beastはなんならノーラが一番のバトルビーストって感じで、ビジュ含め本当に好きだったんですが、新生Battle Beastはビジュアル的には美女と野獣って感じになりましたね。でもマリーナの歌唱もまたビーストだったように思います。ライオンと虎の違いみたいな感じ?豹の方がイメージ近いか?(あと関係ないけどWWWXって天井高くて安心感ありますよね)
最近のBattle Beastはスタジオ音源ではミックスもあってかなりポップに感じるんですが、ライブではしっかり重いキックと存在感のあるスネア、しっかりしたギターのキザみが聴こえてきて、やっぱりヘヴィメタルだなって。楽曲としては今のポップ路線大好き(とくにここ2枚は最高)なので、今のBattle Beastのライブとても楽しいです。新譜からたくさん演ってくれたの嬉しかったな。特にTwilight CabaretとSteelboundは最高でしたね。Bastard Son Of Odinをみんなで歌うのも楽しかったな。マリーナ時々歌えって会場にマイク向けるんですけど、その間も歌っていてかすかに生歌が聴こえてくるんですよね。それがまたカッコ良かった。
戦争はクソですが、やっぱり音楽は最高です。素敵な音楽があれば人は生きていける。
setlist:
01. Straight To The Heart
02. Master Of Illusion
03. Last Goodbye
04. No More Hollywood Endings
05. Eye Of The Storm
06. Blood Of Heroes
07. Watch The Sky Fall
08. Twilight Cabaret
09. Bastard Son Of Odin
10. Angel Of Midnight
11. Steelbound
12. Eden
13. King For A Day
14. Wings Of Light