THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS UNIT LIVE TOUR ConnecTrip! OSAKA

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そしてついに大阪公演です。本当はIsoscelesが本当の姿で披露される岩手公演にも行きたかったのですが、大阪公演のメンバーが発表された時から大阪公演だけは絶対に行きたいと思い、他の公演は諦めて大阪一本に絞って抽選に挑みました。

小さいハコのライブの空気感が本当に好きで(Zeppクラスを小さいと言っていいのか?)、シンデレラのライブをオールスタンディングのハコで観たいってずっと思っていました。とはいえ実現することもないだろう・・・と思っていたんですがこのコンテンツは本当になんでもありですね。

そんなわけで、今回は現地参加させていただいた昼公演の感想を書かせていただきます。

まずは1曲目のNation Blueについて。Jeweliesシリーズの楽曲の中でも特に最初の3曲は、シンデレラガールズというコンテンツのあり方を形作った楽曲と認識しています。Nの系譜(AJURIKAさんの作ったNから始まるタイトルの曲の総称)のサウンドイメージどしても原点のような位置づけの楽曲ですよね。最近は意外なメンバーによる歌唱も多かったように思うんですが、オリジナルメンバー2人をはじめとして実に楽曲にマッチしたキャラクター/キャストによる歌唱でしたよね。1曲目はガールズ・イン・ザ・フロンティアあたりを予想されてる方も多かったと思いますが(私はそもそも予想することを放棄していました・・・シンプルに楽しみたかったので)、1曲目がNation Blueだったことにより会場の空気は7th大阪のリバイバル感よりももっと初期のものになったと思います。オリジナルメンバーの1人の内田真礼さんは1st以来の歌唱だったそうで、そういった意味でも古参の方ほどその空気を強く感じたんじゃないかと思います。

2曲目のFascinateは7thでも10thファイナルでも生バンド演奏による披露だったので、オケでのオリジナルメンバー披露(有観客)は今回が初なんですよね。今回だいたい真ん中に陣取ったつもりだったんですが、私の位置がちょっと右に寄っちゃっていたこともあり、近い関口理咲さんのパフォーマンスを追う感じで観ていました。あれだけ近いとステージ全体って観方がどうしてもできなくて、だれか一人のパフォーマンスを注視しちゃうんですよ。7th大阪での初披露ではバンド演奏にあてられたテンション感のパフォーマンスで、それはそれで良かったんですけど今回は演じ切ってましたよね。アイドルになったばかりの頃ではなく、様々な楽曲を歌い、シリウスコードでの活動を経た白雪千夜がそこにはいました。この曲は私はサビをユニゾンで歌うのがポイントだと思っています。佐倉薫さんの歌には世界を俯瞰するような響きがあって、関口さんの何かを強く求めるような歌唱との対比が魅力的なユニットですが、その二人の声が合わさるときに特別な力が宿るんですよ。バンド演奏の力がなくても確実に観客を魅了する圧巻のステージングでした。

3曲目の共鳴世界の存在論は暗がりの中マイクスタンドを持つ青木志貴さんがイントロを聴きながらステージ中央にやってくる様がまず恰好良かった。相変わらず演じている二宮飛鳥がそのままそこにいるヴィジュアルと佇まいで、本当にライブハウスが似合っていました(まさにこういうのが観たかった)。ユニット衣装がDimension-3に比べてガーリーな感じなのも個人的に嬉しくて。間奏でいつものマイクスタンドパフォーマンスじゃなく観客煽りに来たのが最高でしたね。本当に距離感近かったなー。

4曲目のエンゲルは意外でした、今回の公演は「ソロ曲」をやると思っていたので。内田さんが楽しそうに歌っているのがすごく印象に残っていたんですが、夜公演でスタッフに蘭子はそんなに笑わないってツッコまれたというMCを聞いて笑っちゃいました。華蕾ではなくエンゲルであればあの笑顔も一つの解釈とも思います。アニメの蘭子回を当時何回も見返してたのを思い出しました。他の曲のチョイスを考えるとここには華蕾が入っていて欲しかった気もするんですが、夜の華蕾のパフォーマンスを配信で観てやっぱり昼間がエンゲルで良かったんじゃないか、なんて思っております。

5曲目のTrancing Pulseは私にとって本当に思い出深い曲で・・・私が初めて買ったシンデレラのCDが流れ星キセキとこの曲だったんですよね。アニメが始まる前は「アイマス」を全く知らなった私が、少しずつハマってライブにも行くようになり、気が付いたら結構長い時間が経っていたんですがTrancing Pulseをオリジナルメンバーで観れたのは今回が初でした・・・ずっと3人のTrancing Pulseをライブ会場で観たかったと思っていたので本当に嬉しかった。この曲は本当に素晴らしい歌メロがたくさんあって。3人のパフォーマンスもずっと演じ続けてきたからこその余裕と貫禄があって。三者三葉のドヤ感素晴らしかったです。

6曲目の薄荷。7th大阪公演のアコースティックコーナーでは少ない音数の演奏に説得力のある歌唱を聴かせてくれましたし、10th福岡公演でもダンサーも映像もないライティングだけの演出の中で歌唱力だけで聴かせる圧倒的なパフォーマンスでした。それと比較して今回は距離感もあってかもっと柔らかいパフォーマンスに感じました。渕上舞さんが後にデレラジで初期の歌い方を意識したってお話されてて合点がいきましたね。セットリスト的にもこれでもかと強い曲が並んだあとだったので、曲の持つ儚さみたいなものが際立っていましたよね。

7曲目のBeat of the Nightも本当に好きな曲なんですが、前回は福岡のホテルで配信で観てたんですよね・・・ようやく現地で聴けた。その福岡公演の時と同じ曲順だなっていうのが個人的に嬉しくて。その福岡公演に比べても強く感情をこめて歌唱する佐倉薫さんの姿がとても印象に残っています。この曲は明るいメロディなんだけど歌詞が悲観的なところがまた素敵なんですが、憑依感半端なくてどこまでが本人でどこまでがキャラクターの感情なんだろう?って。Fascinateではすごく余裕を感じさせるパフォーマンスだったので、ギャップが凄くて驚きましたね。こういった演出ができるのも人数を絞ったコンセプトライブならではでとても良かったです。とても。

続く8曲目のClock Handsは暗がりの中関口理咲さんが両手でマイクを持って堂々とステージの中央に向かう中、佐倉さんが立ち止まって振り返る・・・ピアノのイントロのあとの時計が時を刻む音がひとつ、そこから両サイドのスクリーンに曲名が表示されるっていう演出が本当に素晴らしくて。ヘッドセットで歌いながら全身で表現するパフォーマンス良かったですよね。両手で時計の針が戻っていくような振り付けも印象的でしたし、振りとライティングがシンクロする演出も素晴らしかった。緩急つけた歌の表現もFascinateとはまた違って聞こえて。サビ終わりの歌い方とかすごく印象深かったです。こんなにも演じられる役者だったか、と驚かされました。

9曲目、双翼の独奏歌をまた現地で、しかもこんなにも近い距離感で観れたのも嬉しかったですね。この曲もユニゾンが魅力的な曲なんですよね。これは私の個人的な好みなんですが、技術的に凄い(だけの)ボーカルハーモニーよりも思いの籠った声が重なるユニゾンの方が心惹かれるんです。似て非なる個性がお互いのアリアを歌う・・・それがこの楽曲のコンセプトではないかと(でも要所でたまにでてくるハーモニーもポイントですよね)。この曲も楽しそうに歌う内田さんが印象的でした。

10曲目のNever say neverは、この楽曲の魅力を再確認する機会になったなと思っています。Reflective illumination nightのような大人っぽい曲も歌いこなせるようになった今の渋谷凛が原点を振り返って歌っている、そんな印象です。やはり最初のソロ曲って重要なんだなって。コールが1stライブの時のそれだったこともあり独特の熱気があって、素晴らしいソロ披露でした。

11曲目の2nd SIDEも盛り上がりましたよね。松井恵理子さんが単独で歌うパフォーマンスを観るのは初めてだったので嬉しかったな。福原さんとハイタッチしながら登場するところがもう熱くて(VelvetRoseの演出とのギャップが凄い)。松井さんの煽りは本当に心地よくて、会場もかなり声でてて良かったですね。あの一体感は本当に凄かったです。一つ懺悔させていただくと・・・観てるのが楽しすぎて虹色橋に参加できませんでした。最初で最後かもしれないチャンスだったのに・・・。

12曲目の不埒なCANVASは・・・ちょっと面白い話があってですね。物販列に並んでるときにたまたま近くにいた方達と雑談させてもらったんですが、その時にどの曲が好き?みたいな話になったんですよね。で、「不埒なCANVAS好きなんですよね」って言ってる方がいて。あのピアノいいですよねー、なんて話をしたんですが、そんな話があったんでイントロを聴いたとき変な声出ちゃいました。人選がまた面白くて。以前関口さんがアタシポンコツアンドロイドを歌った時は千夜はキュート属性なのに意外とか言われてるのが本当に面白かったですが、今回も実に面白いキャスティングでした。青木さんは一人称ボク繋がりでしょうか。

13曲目の堕ちる果実。初めて聴いたときからずっとライブで観たかった曲です。歌詞はすごくシンプルで、同じ歌を繰り返すのに伴奏が目まぐるしく変わっていく。転調しているのに歌のキーが変わらない、といったトリッキーな曲で、なにより素晴らしいのはそれによってとても不穏な空気を作り上げているところなんですよね。これ、本当に歌うの難しかったと思うんですが、内田さんも、佐倉さんも、本当に惹き込まれる歌唱でした。振りも歌劇的な感じで、実に妖艶で魅力的。好きすぎて、いろいろと良かったところあるんですが、あんまり分析的に書くのも無粋かなーと思っているのでこんなところで。でも本当に凄かったです。それだけは書き残しておきたい。

14曲目のTrinity Fieldも良かった。今回Triad Primusが着ていた衣装はTrinity Fieldのアートワークの衣装なので、この曲はやはり外して欲しくなかったんですよね。この曲をもって大阪公演のコンセプトが完成するといっても過言ではないと思っております。Trancing Pulseと3人の立ち位置が違うところが嬉しかった。同じ公演で2曲を聴けることで、2曲のコンセプトの繋がりとか、違いとか、いろいろなものを思い出させてくれました。この曲の2番サビ後からのギターソロ、そこからのDメロへの展開はセットリスト後半に置かれると本当に映える。

ラスト15曲目のCome to youは、現地で聴くと本当に歌詞が刺さりますね(新大阪は見慣れない駅ではなかったんですが)。過去何度か音源聴いたときはそこまで響かなかったけど現地で聴いて大好きになったって曲がありましたが、この曲もその1曲になりました。

あっという間に終わっちゃったけど、本当に楽しいライブでした。やっぱり小さいハコっていいですよ。


Setlist:
01: Nation Blue (内田真礼/青木志貴/松井恵理子/福原綾香/渕上舞/佐倉薫/関口理咲)

02: Fascinate (VelvetRose – 佐倉薫/関口理咲)
03: 共鳴世界の存在論 (青木志貴)
04: -LEGNE- 仇なす剣 光の旋律 (内田真礼)
05: Trancing Pulse (Triad Primus – 松井恵理子/福原綾香/渕上舞)

06: 薄荷 -ハッカ- (渕上舞)
07: Beat of the Night (佐倉薫)
08: Clock Hands (関口理咲)
09: 双翼の独奏歌 (Dark Illuminate – 内田真礼/青木志貴)

10: Never say never (福原綾香)
11: 2nd SIDE (松井恵理子)
12: 不埒なCANVAS (関口理咲/青木志貴)
13: 堕ちる果実 (内田真礼/佐倉薫)
14: Trinity Field (Triad Primus – 福原綾香/渕上舞/松井恵理子)

15: Come to you (内田真礼/青木志貴/松井恵理子/福原綾香/渕上舞/佐倉薫/関口理咲)

Posted by die