THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Shout out Live!!! DAY2

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実はまだ私は名古屋にいるんですが、DAY2のことも書いてみました。

まずは10曲目のなみだのくに。高橋花林さんの「キャラクターの声で歌う、演じる」技術がライブを重ねるごとに進化していくのが凄くて。ものすごく自信のない声で歌うのに音程はとても正確なのがもはやアートのレベルなんじゃないかって思うのです。今回初披露のこの曲では後半歌詞が明るくなって、歌い方もそこで表情が変わって・・・っていうところがとても素敵で。あとこれはアーカイブを観て気がついたのですが・・・森久保乃々は絶対に目線を合わせてくれないキャラクターなんですが、高橋さんも決してカメラの方を見ないんですよね。それが後半笑顔に変わって視線も変わって(歌詞カードが手元にに無いので違ったらごめんなさいですが「ハレルヤ」って歌詞のところの「ヤ」の発音から先が圧巻)でも歌唱が終わるとまたこっちを見てくれない、っていう一連のパフォーマンスが本当に丁寧で。

続いて13曲目のノートの中のテラリウム。立花日菜さんと高橋花林さんの二人の演じる個性的な(というよりも振り切った)キャラクターが繰り広げるリズム感を感じさせないラップとやさしいメロディのサビが魅力的な曲なんですが、本当に二人ともキャラクターの魅力を魅せるのがうまくて。立花日菜さん演じる久川凪というキャラクターは「面白いことを言おうとして面白いことを言っている」子で、だから実は相手に気を使える不思議ちゃん、っていうところがポイントなんですよね。相方が姉妹じゃないから、振り回しているようで気も使っている、だから森久保もだんだん乗ってくる、っていう世界観を本当にうまく歌詞とメロディに盛り込んだ曲・・・なんですが、この曲の魅力を文章かするのって本当に難しいので諦めました。ただ一つ書いておきたいのは、立花日菜さんのアドリブ「行きましょう、なみだのくにへ」も本当に素晴らしいのですが、それに対して高橋花林さんが漏らした声が本当に森久保っぽくて同じくらい素晴らしかったです。

(眠くなったので続きは後日書きます)

(2023/09/13追記)

東京に帰ってきたので続き書きます。ちなみにミライコンパスのCD買ってきて歌詞カードを確認したところ、なみだのくにの歌詞は「ハレルヤ」じゃなくて「晴れるよ」でした。

で、続きなんですが、15曲目のさやけき花の生命にもまた素晴らしかったです。2日とも歌われた曲ですが、DAY2はDAY1を超えてきましたよね。木村珠莉さんの優しいけれど芯のある歌唱は相変わらず素晴らしかったですし、安齋由香里さんってこんな感情込めて歌える人だったんだって(特にDAY2)驚きました。もともとメロディとハーモニーがとても美しい曲ですが、きちんとライブでもハーモニーを歌いつつ感情のこもったパフォーマンスで、とても素敵でした(私はハーモニーとか重唱とか大好物なんですが、それでもライブではテクニックの披露会をやるくらいならユニゾンで歌ってくれ派です)。ノートの中のテラリウムとさやけき花の生命にの2曲は、ここ最近佳曲が続くシンデレラ楽曲の中でも双璧くらいに思っていたのでライブに対しては期待半分不安半分でしたが、期待を上回るパフォーマンスでした。

19曲目のソウソウも良かった。スタジアムで歌うアイドルナターリアを幻視できるくらいの素晴らしいパフォーマンスでした。あとしばらくオケのパフォーマンス並べた後にこの曲持ってくるのずるいです(笑)。配信で観ていた方にどこまで伝わったかわからないんですが、途中から左右のスクリーンに歌詞が表示されて(おそらく配信では意図的にスクリーン見せてないと思いますが)、そこから大合唱だったんですよね。コールじゃなくてフルコーラスで。アーカイブで確認したら生田さん歌唱の途中でイヤーモニター外してるんですが、あれば絶対演じている側も楽しかったはず。本当に一体感がありました。ちょうど私がシンデレラのライブに参加するようになったころにナターリアに声を付けようと熱心な方たちがライブ会場でナターリアの絵柄のポケットティッシュを配布したりしたのを見ていたので、コロナ禍なんかも乗り越えてここまで来たっていう感情も相まって、とても心に残るパフォーマンスでした。

21曲目のWETも良かったなあ。さすが松田颯水さん、やっぱり彼女誰よりもバンド演奏との親和性が高いです。またこれまでの星輝子のソロ曲って日本のバンドからインスパイアされた要素(聖飢魔IIとかXとか筋肉少女帯とか)を強く感じていたんですが、WETもそういうフレーバーはあるのですが、楽曲の組み立てがかなりプログレッシブメタル(プログレッシブロックとは別のジャンル)の香りがするんですよね。Aメロの歌メロとか、あんまり日本人やらないと思う。前述のフレーバーも骨格が違うと違った聴こえ方がして、非常に魅力的です。ただこれ歌うの絶対難しいです。配信でご覧になられた方は今でもアーカイブ見れると思うので、ぜひ応援スティックを振りながら鑑賞してみてほしいです。これを飼いならしていつもの松田颯水ワールドにしているのは流石です(後ろの人たちはこういうの慣れてるはず(笑))。

最後に22曲目のD-ark L-ily’s Grin。私はいつだってライブで知らないアレンジ、知らない曲を聴ける瞬間が本当に本当に好きなんですが、知らないけど好みのど真ん中のストライクボールが飛んできたって曲です。Secret Daybreakの衝撃を思い出しましたね。速水奏のデュオ曲ぜんぶ好き。そしてIsoscelesがああいう形になってしまったのもあって(あれもいつか完全版が観たいです)、こういうの切望してました。ファストでゴシックでマイナースケールな楽曲ってだけで大好物なんですが、メロディ強めのAメロ、Bメロの扇情的なコーラス、サビへの入り方(ギターとピアノのユニゾンの下降フレーズがいいんですよ)と丁寧に積み重ねて盛り上げていくのが本当に心地良くて。サビの終わり方がまた印象的でいいですよね。飯田友子さんも渕上舞さんも歌唱の切れ味がクールで鋭くて聴いてきて本当に気持ち良い歌で。曲としてはおそらく長い曲ではなく(感覚的には3分ちょっと・・・4分はない気がします)、そこに隙間なく魅力をギュギュっと詰めた感じ。音源発売が本当に待ち遠しいです。

2日とも現地参加しながらアーカイブが観たくて配信も購入したため、このエントリーはアーカイブ見ながら書いているんですが、アーカイブ期限切れた後のロス感がいつもよりだいぶ強くなりそうです・・・。

(2023/09/14追記)

私の視点のミライコンパスの怪文書のリクエストをいただきましたので、僭越ながら書かせていただきます。まずこの曲を生演奏で観たかったって意見をたくさん見ましたが、実はあえてオケにしたんじゃないか?っていうのが私の推測です。この曲の後半って時計の時を刻む音がすごく重要なファクターになっていて、バンド演奏にすることでそこがスポイルされるのを避けたのでは?と(私はシンデレラ楽曲でたびたびモチーフに時計の音が使われるの、すごく好きなんです)。とはいえイントロがピアノの音だけで始まるCD音源との違いがあり、これがほんの数小節なのにすごく劇的に感じました。そして牧野由依さんの本当に心のこもった情熱的な歌唱から始まったので、それを引き受けて歌うのが今回のライブが初参加の原涼子さんっていうのはなかなかにエグい歌割りだったように思います。原涼子さん凄いですよね・・・初出演なのにあれだけたくさんの曲を歌って、どの曲もしっかり歌いこなして。市ノ瀬加那さんの歌唱曲が少なくて寂しかったって感想を見かけたんですが大体いつも初出演のキャストさんはそんな感じで、原さんの歌唱曲数が特別なんですよね。DAY2は最後感極まってしまった原さんでしたが、理由が客席に四葉のクローバー(オリジナル歌唱メンバーで唯一今回ライブに参加できなかった緒方智絵里の象徴で、2本の緑のペンライトで十字をつくることで表現します)を見つけてしまったから、っていうのがまた印象深くて。楽曲やユニットを大切にしてくれていて、さらにスタート地点でこれだけの地力を見せてくれたので、今後彼女がどう成長していくかとても楽しみです。

Posted by die